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毒になる親


5.傷つけられた心を癒そう


子供時代に親からしっかりとした愛情を与えられず、ひどく扱われてきた人間は、たとえ仕事に有能で、成功している人ですら、内面には無力感と不安感を抱えています。


自分が悪いのでは?いや!

「自分の問題を他人のせいにしてはならない」というのはもちろんその通りです。けれども結論から先に言えば、それをそのまま幼い子供に当てはめることはできません。自分を守る方法を知らない子供だった時に大人からされたことに対して、あなたに責任はないのです。幼い子供に対して親がしたことに関する限り、すべての責任はその親が負わなければなりません。
もちろん、大人になってからの人生については自分に責任があります。しかし、その人がどのような大人に成長するかということが、成長の過程において自分の力ではコントロールできない家庭環境というものによって大きく影響され、それによってその後の人生の多くが決定されてしまうということを忘れてはいけません。

小さな子供にとって、親は生存のためのすべてであり、そういう意味では、いわば全能の神のようなものです。子供は、親なしにひとりで生きのびることはできないことをを知っています。子供にとって、親とは必要なものをすべて与えてくれる全能の存在なのです。だからそういう状況にある小さな子供は、たとえ親が間違っていても、それを知る方法がありません。つまり、幼い子供は、ごく当然のこととして親は正しく完璧なものだと推測することになります。


負の連鎖は自分の代で断ち切れ!


あたたかくて愛情にあふれ、建設的な心をはぐくんでくれる親を持った子供が「毒になる親」になることは考えにくいです。つまり「毒になる親」というのは、その親もまた「毒になる親」だった可能性が高いのです。この流れは、だれかがどこかで意識的に止めないかぎり途切れることがありません。



自分が「毒になる親」にならないための方法は、「毒になる親」による心の傷を癒すことです。

毒になる親』には、そのための心の治療について、詳しく解説されています。



 4.「毒になる親(毒親)」のタイプ <    > 6.親の責任を追及することに罪悪感を感じたら



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