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毒になる親
◆ハードカバー版
スーザン・フォワード著、玉置悟訳(1999)『毒になる親』毎日新聞社
◆文庫版
スーザン・フォワード著、玉置悟訳(2001)『毒になる親―一生苦しむ子供(講談社プラスアルファ文庫)』講談社
文庫版のほうは、「セラピーの実際」という章が収録されていません。
※以下、特にことわりのない限り、当ページの内容は『毒になる親』に基づくものです。
「毒になる親」とは、虐待により子供の心に傷を負わせる親のことです。虐待には「肉体的な虐待」、「精神的な虐待」、「性的な虐待」、「義務の放棄」などがあり、よく見逃されがちなのが、「精神的な虐待」です。心の虐待は子供の人格を破壊し、健康的で正常な心の成長を阻んでしまいます。
親によって心に傷を負わされた子供は、成長してからもさまざまな問題に苦しむことになります。しかしその因果関係については、当の親はもちろん、被害者である子供も気づいていないことが多いのです。
親は、子育ての専門知識がないまま子育てを行います。子育てとは本来、決定的に重要な技術を必要とする仕事のひとつなのですが、残念ながら、ほとんどの家庭で、経験から学んだ勘を頼りに手探りで行っているというのが現状です。
だとしたら、多くの人が、本人の自覚のないままに親の毒によって心を傷つけられていることになります。
このページを作成したのも、一人でも多くの人にこの『毒になる親』を読んでもらい、子育ての過程で親がいかに不用意に子供の心を傷つけているかということ、そしてその心の傷は、子供が大人になってもその人格や人生にネガティブな、それも大きな影響を及ぼす深刻なものであることを知ってもらいたいからです。
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【その他参考文献】
◆ダン・ニューハース著、玉置悟訳(2008)『不幸にする親―人生を奪われる子ども』講談社
原題『If You Had
Controlling Parents』。本文中にたびたび出てくる「コントロールばかりする親」についての特徴とその子どもへの悪影響、そしてそのような親に傷つけられた心の癒し方について書かれた本。『毒になる親』と類似しており、重複する内容もある。
『毒になる親』で紹介されている「コントロールばかりする親」だけでなく、全てのタイプの虐待を収録。
本書と『毒になる親』、両方読むことをおすすめします。
◆斎藤学著(2004)『インナーマザー―あなたを責めつづけるこころの中の「お母さん」』新講社
◆小野修著(2007)『トラウマ返し―子どもが親に心の傷を返しに来るとき』黎明書房
「加害者」である親に向けて書かれた本。ポイントは、「子どものためによかれと思ってしたことと、その時に子どもが望んでいたことは違う」、だから「子どもの(心の)声に十分耳を傾けよ」ということ。
ただ、この本で定義される子どもの「心の傷」や「トラウマ」は、「どんな家庭でも起こりうる」「子どものダメージとしては比較的軽い」、よって「親としてはありがちな育児上のミスであり、前掲2冊で扱われているものと比較して罪が軽い」ものである。
「毒になる親」から受けた傷について深刻な悩みを持つ人には、やや物足りない内容。
親が年老いても問題は続く!
◆バーバラ・ケイン、グレース・レボウ共著、江口泰子訳(2007)『うちの親には困ったものだ―老いた親とうまくつきあう方法』草思社
◆スーザン・フォワード著、白根伊登恵訳(2006)『毒になる姑』毎日新聞社
前者は年老いた自身の親に、後者は『毒になる親』の著者による配偶者の親(姑だけでなく舅も)によってもたらされる問題についてその対処法を示した本。
『毒になる姑』は、
原題は『Toxic In-Laws
』。
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