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毒になる親
3.「心が健康な親」と「コントロールばかりする親」の違い
(『不幸にする親』より)
心が健康な親の態度 | コントロールばかりする親の態度 |
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@子供の心をはぐくむ愛情を示す。 ・子供に与える愛情はほぼ一定で安定している。 ・子供は親の愛情、注目、温かい肌の触れあいを得ることができる ・子供は親から望まれて生まれてきたのであり、愛されていると親から聞かされている。 |
@子供に与える愛情には条件がついている ・愛情は、子供が親を喜ばせることをした時だけほうびとして与え、親が気に入らなければ、罰として愛情を与えない。 ・子供は親に恩があり、親に借りがある。 ・子供はを満足させることによって親の愛情を「獲得」しなければならない。 |
A子供の感性を尊重する ・子供はれぞれ個性のある個人として扱われ、価値を認められる。 ・子供は自分の意思で年相応に自分の行動を選択できる。 |
A子供の人間性を尊重しない ・子供は親の「所有物」として扱われる。 ・親は自分の精神的なニーズを満足させるために子どもを使う。
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B親子の間に自由でオープンなコミュニケーションがある ・子どもは建前を述べるより自分の考えを自由に表現したほうが価値を認められる ・子どもは質問したり異議を唱えることが許される ・家に何か問題がある時にはそのことが認識され、話題にされる。 |
B親子の間にコミュニケーションがない ・子どもの発言は押さえつけられる。「いちいち理由を聞くんじゃない」「口答えするんじゃない」などが常套句。 ・子どもの質問や異議はたいてい拒否される。 ・家に問題があっても無視されたり、問題があること自体が否定される。 |
C子どもは感情を持つ自由がある ・悲しみ、恐れ、怒り、喜び、などの感情を感じるのはノーマルなことだ。 ・感情は自然なこととして受け入れられる。 |
C子どもは感情を持つことが許されない ・強い感情は感じてはいけない。 ・感情は危険である。 |
D子供は励まされる ・子供は潜在能力を認められ、勇気づけられる。 ・子供は成功すればほめられ、失敗すれば慰められる。 |
D子供は嘲笑される ・子供は常に判決を下されているように感じている。 ・子供はだいたいにおいてほめられるより批判されてばかりいる。 |
E子育てのやり方はいつもほぼ不変で一貫している ・してよいことと悪いことについて、適切で一貫した態度を示す。 ・親の役割は子どもを導くことだと考えている。 ・子供が自分の身体や行動について年相応に判断することが認められる。 |
E教条主義的で厳格、または一貫性がなくてしょっちゅう変わる ・しばしば厳しく罰を与え、柔軟性がない。 ・親は子供のボスだと思っている。 ・子供のプライバシーをほとんど認めない。 |
F子供が内面の世界を探求することは推奨される ・子供は自分に対して優しくすることを学ぶ。 ・親は自分の価値観を子供に教えるが、子供がどのような価値観を発達させるかは本人の意思を尊重する。 ・家庭内には、学び、ユーモア、成長、遊びなどのさまざまな面がある。 |
F子供の内面の世界を否定する ・子供は自分に対して優しくすることを学ばない。 ・子供が自分の考えで何かに興味を持ったり学んだりすることより、親の考えで、「正しい」ことが重要 ・家庭内の雰囲気が堅苦しくて大仰、または混乱している。 |
G社会との結びつきがある ・人との結びつきは大切にされる。 ・親は他人や社会に対する責任について幅広い見方を子どもに伝える。 |
G社会との結びつきがない ・人との真の心の結びつきはほとんどない。 ・「外部の人間は危険で信用できない」というイメージを植えつける。 ・人との関係は、相手によく思われたいというのが動機になっている。 |
条件付きの愛
「勉強ができるからおまえを愛する」というのでは、勉強ができなくなったら親に愛されないことになります。「勉強ができる」ことをほめるのはいいのですが、「勉強ができたってできなくたってあなたは私のかわいい子どもだ」というのが基本線にないと、子どもは「勉強のできる自分」にがんじがらめになってしまいます。
どんな親であっても、「親」であるだけで、多かれ少なかれ、子どもに期待し、子どもの人生に侵入しているのでしょう。しかし、その期待には「お前はそのままでいい」、「そのままのおまえが私の大切な子だ」というメッセージが、きちんと伝えられているという前提が必要なのです。これを欠いた親の期待の押しつけのことを「条件付きの愛」といいます。
(『インナーマザー』より)
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